メタロチオネイン(MT)は、60数個のアミノ酸からなる分子量6〜7kDのタンパク質で、1)銅、亜鉛といった必須微量元素の恒常性の維持、2)水銀、カドミウムといった有害重金属の解毒作用に加え、3)抗酸化作用があります。
 従来MTは、もっぱら生化学や中毒学、環境衛生の分野で扱われていましたが、近年は臨床医学の分野でも注目されています。当研究室では筋萎縮性側策硬化症やパーキンソン病といった神経難病におけるMTの役割を、将来の神経難病の治療に結び付けるべく、動物実験を通して研究しています。
病態モデル動物におけるメタロチオネインの発現解析